リボンの騎士(少女クラブ版)

『リボンの騎士』は、手塚治虫の漫画作品。

 手塚治虫による同名の作品は複数存在するが、少女クラブ版はその第1作。

獣化要素

 天使のいたずらで女の子の心と男の子の心を二つ持って生まれた王女サファイヤは、国王の後継ぎとして王子として育てられることになる。

 しかし、王位を狙う大公や、サファイヤの女の子の心を狙う悪魔らの企みによって、サファイヤの立場はめまぐるしく変化していく。

 ある時、悪魔に捕まったサファイヤは、サファイヤを探す天使の目から逃れるために白鳥の姿に変えられてしまう。

 その危機を乗り越え人間に戻った後もサファイヤは大公の追手から逃れるため、今度は自ら悪魔との取引に応じる形でウサギやウマなどに変身する力を得る。

 男女両方の心を持つ主人公、動物に変えられる展開、自ら動物に変身する展開、そして物語自体も目まぐるしく動いていく、手塚治虫の「変身」「変化」へのこだわりが表れている作品の一つと言えるかもしれない。

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